「銀木犀」
まあ昔のことも話すことないけど、面白くもないし
いつもの居酒屋とかさ、思い出したら溢れ出すのは涙だけ
君に好かれたいから、好みに合わせて「可愛いよ」って言って欲しかったの
セピアに染まりだした飛行機雲は、いつしか遠い空の彼方
三原色を含んだ妄想に浸っていた、夕陽差す6畳半
「君しかおらん」ってあたしに言って、そんでそのあとギュッと抱き締めて
幸せ噛み締めたいだけやから、受け止めて そしたらキスして
夏の暑さと君の匂いで、あたしの心は土砂降り模様
どうか、どうか、笑って忘れてくれへん?
いつになっても時間は戻ってこんし、君への想いも冷めへんし
君に合わせた関西弁も、いつしか色褪せてしまったな
タバコの煙も香水の香りも、何も無くなっちゃったね
目眩がするほど大好きだって言えたらよかった
机の隅で光るシルバーリング、捨てられず仕舞ってるよ
あたしだけ見てよ!あたしの隣で笑っていてよ!どこで何してるの
昔に浸ってたいから、忘れんとって 戻らへんから
夏の匂いと君の体温、あたしはとっくに死んでたの?
ロマンとか、恋とか、笑ってやっぱ笑わんといて
「君しかおらん」ってあたしに言って、そんでそのあとあたしを抱いて
これで最後の最後やから、受け止めて そしたらキスして
夏の暑さと夏の匂いで、あたしの心は晴れ予報
なんて最低 思いがけない雨雲
いつしか一人になって、そんでそのあと夢を見たんよ
顔にすら出ないあたしだったけど、「最高」って笑ってあたしとキスをしようよ
君の顔と君の香りで、あたしはこの先どうすりゃいいの?
どっかで、どっかで、またあえたらさ
失恋ソングです!
僕も以前失恋しました...女性視点で書くことによって見えてくる世界が違っていいですよね!